健康

情報錯綜!これだけは正しいと言える新型コロナウイルス対策。

そもそも新型コロナウイルスとは?

2020年1月11日、中国の保健当局は新型コロナウイルスの感染による肺炎で、初の死亡例が出たことを発表し、日本中を震撼させました。そして現在では日本中が中国からくる方々に対し、非常に過敏になっていると思います。様々な情報が錯綜している中、いったい何が本当に正しいものでしょうか?

この記事では、医学に基づいて、新型コロナウイルスに対し、私たちが何をするべきかについて述べるつもりです。なるべく主観を排除し、客観的な内容にするつもりですので、ぜひよろしくお願いします。

結果だけ知りたい方は、各セクションのポイントを確認していただけたらなと思います。

コロナウイルスの感染経路

新型コロナウイルスの感染源については現在、様々な憶測が交わされています。中でも有力なのが、コウモリとヘビ、この2種の動物です。

そのため、今回の騒ぎが起きた中心地、中国湖北省武漢市の生鮮市場が集団感染の中心だと考えられてきました。そして、もともと動物感染が主と考えらえていたため、武漢市の限定的な感染症だと思われていました。そのため、世界保健機関(WHO)は当初世界リスクを「中程度」と評価してしまいました。

しかし、実際には武漢市に訪れなかった人にも感染が確認されたため、中国の国家衛生健康委員会「ヒトからヒトへ感染する可能性は間違いない」と公表しました。それに合わせてWHOも世界リスクを「高い」に変更し、中国とその周辺地域に対するリスクを「極めて高い」へ再評価しました。

さて、ヒトからヒトへの感染についてですが、大規模な感染症を起こす病原体の感染経路は主に2種類あります。

空気感染飛沫感染です。

まずは飛沫感染。飛沫感染は文字通り、ウイルスや細菌が飛沫、つまり水分が付着して空気中を漂うものです。そして空気感染は飛沫核感染とも言われ、水分が付着しなくても空気中を浮遊するものです。

水分のあるなしでいったい何が変わるのでしょうか?答えは大きさ重さです。

まず飛沫感染は直径5μm以上の大きさであり、空気感染はそれ未満です。大きさによって一般的なサージカルマスクが有効かどうかが決まります。飛沫感染は直径が大きいので有効で、逆に空気感染だと粒が小さすぎて一般的なマスクだと対策として不十分だとされています。さらに飛沫感染は粒が大きいため、吸引したとしても喉の繊毛に引っ掛かり、病原体が排除される可能性が高いです。しかし空気感染は粒が小さいため、直接肺の奥深くに入り込む場合が多いです。

そして重さの違いはウイルスの飛距離に関係します。飛沫感染は水分が付着して重いので、飛距離は1メートル程度で漂う時間も比較的短いです。反対に空気感染は非常に長い飛距離と滞空時間を持っています。

上記からわかるように、一般的に言って圧倒的に空気感染のほうが危険です。そしてこの新型コロナウイルスは空気感染せず、飛沫感染することがわかっています。

「新型」が意味すること

さてこの新型コロナウイルス、実は「新型」であるからこそ危険な面があります。

まず、この新型コロナウイルスは、一般的なコロナウイルスから突然変異した個体です。突然変異したことにより、従来効いたはずのワクチンが無効だったり、今までの特効薬に耐薬性を持っていたりします。

そのため、感染の拡大を防いだり、有効な治療を施すことが難しかったり、新たな特効薬を開発するのに膨大な時間がかかったりします

事実、今回の新型コロナウイルスに対し、中国の専門家からは、「ワクチンや特効薬の開発に数年間かかるかもしれない」と述べています。そのため、被害の拡大が懸念されています。

新型コロナウイルスに対し、私たちが打つべき手

さてこの新型コロナウイルスについていろいろ説明してきましたが、詰まるところ飛沫感染するウイルスです。なので、普通のウイルス感染症と同じ対策がそのままこの新型コロナウイルスの対策にもなり得ます。つまり、風邪対策やインフルエンザ対策は実は結構有効だったりするんです。

具体的に言うと、

①ウイルスを身体に入れない

②身体に侵入してしまったウイルスを殺しきる

この2種類あります。当たり前でありきたりですが、抜本的な予防法です。

ウイルスを身体に入れない

当然ですが、ウイルスが体内に侵入しなければ発症しません。

そのため、最も効果的な方法は感染者から十分な距離を取ることです。しかし誰が感染者なのか分かりませんし、そもそもこの新型コロナウイルスは潜伏期間中も感染力を持っています。そして、社会的な生活をするには他人との接触を完全になくすことも不可能です。

なので、まずは可能な限り人混みを避けることが重要です。それでも通勤・通学などで満員電車などの人混みに入らざるを得ない人はマスクの着用も有効でしょう。新型コロナウイするは飛沫感染なので、市販の一般的なマスクでも十分な効果を発揮すると思われます。

マスクの着用には他にもメリットがあります。飛沫感染は、感染距離は短いのですが、病原体が付着した場所に接触し、それを手で触れ、そこから経口感染するケースも非常に多いです。そのため、手が口に触れないようにするというメリットもあります。

上記のように、経口感染も大きな感染源になります。その対策として最も有効とされる方法は手洗いです。手を入念に洗うことにより、手に付着した病原体を落とすことができ、口や目などの他の粘膜に触れても、感染リスクを下げることができます。

そして、うがいも喉の湿度を上げ、繊毛運動を促すという意味では効果的といえるでしょう。

・可能な限り人混みを避ける

・手洗いが非常に効果的

・一般的なマスクは有効

・うがいもある程度効果が期待できる

入れてしまったウイルスを殺しきる

人間には体内に侵入してしまった異物を排除する生体防御システムが備わっています。

免疫です。

ウイルスを排除する機構としても、当然免疫システムは機能します。

免疫について

免疫のメカニズムについて少しお話します。免疫を担う細胞を総称して白血球と言います。私たちが白血球として言うものは、実は好中球である場合が多いです。好中球は白血球の一種で、主に細菌感染症の免疫に関わり、病原菌を取り込んで殺してしまいます。この作用を食作用と言い、取り込むことを貪食と言います。

一般に免疫は2種類あり、1つは細胞性免疫、もう1つは液性免疫です。細胞性免疫は好中球など細胞が病原体を破壊する免疫で、液性免疫はB細胞の分泌する抗体(免疫グロブリン)により病原体を排除する免疫です。

そして新型コロナウイルスの場合、病原体の分類はウイルスになります。ウイルスは細菌とは違い、自力で繁殖する能力はありません。ウイルスはDNAを単体で複製することができないのです。代わりにウイルスは他の細胞に侵入し、その細胞の力を借りて増殖します。そして最終的にその細胞が破壊され、増殖したウイルスは新たな細胞を求めて放出されるのです。

ウイルスの細胞性免疫においては、好中球は役割を果たしません。代わりにマクロファージ、樹状細胞、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)、T細胞などがこの役割を果たします。まず、細胞に感染する前のウイルスに対してはマクロファージ樹状細胞が捕捉し、食作用で分解してしまいます。そして細胞に感染したウイルスは、NK細胞が感染細胞ごと破壊し、壊します。しかし、これらの細胞だけではウイルスの処理が間に合いません。そこで登場するのがT細胞です。

ウイルスの細胞性免疫で中心となる細胞をキラーT細胞(KT細胞)と言います。KT細胞はウイルス感染細胞を破壊する中心的な役割を果たします。しかし、KT細胞は通常時ですと個体数が少なすぎて十分な効果を発揮できません。そこで役割を果たすのが先ほど述べたマクロファージ、樹状細胞、そしてヘルパーT細胞です。

先ほど述べたマクロファージ、樹状細胞は病原体を取り込んだ時、その一部を抗原としてヘルパーT細胞に提示します。これを抗原提示細胞と言います。この抗原提示細胞によってヘルパーT細胞が活性化し、KT細胞の増殖が促されます。これによってウイルスごと感染細胞を破壊し、病原体から身体を守ります。

他方で液性免疫は主にB細胞がその役割を担います。B細胞抗体(免疫グロブリン)を分泌し、それが病原体に取りつき、病原体を排除します。

抗体は病原体ごとに別々であり、一度感染した病原体の抗原は長い期間記憶細胞と呼ばれる細胞にストックされます。これで再び同じ病原体が体内に侵入した際、より素早く、激しく免疫応答することが可能になります。ワクチンはこのメカニズムを活用したもので、あらかじめ特定の病原体の抗原をストックする効果があります。このB細胞を活性化させる細胞もまたヘルパーT細胞となります。

このように、体内に侵入したウイルスは、細胞性免疫と液性免疫によって排除される仕組みになっています。

・免疫には細胞性免疫の2種類がある

・細胞性免疫ではまず抗原提示細胞によって病原体が排除される

・抗原提示細胞によって処理されなかったウイルスは、キラーT細胞によって、感染細胞ごと破壊され、処理される

・液性免疫では、B細胞による抗体(免疫グロブリン)が病原体を排除する

・どちらの免疫でも、ヘルパーT細胞がその補助をする

免疫の上げ方

ウイルスが体内に侵入しても、増殖する前に殺しきってしまえば発症しません。となれば免疫力を上げることも当然非常に有効な予防法となります。しかも新型コロナウイルス以外の病気に対しても有効なので、その恩恵は計り知れません。

ここでは具体的な免疫力の上げ方をいくつか紹介します。

まずは、基礎代謝を上げることがいいとされています。基礎代謝を上げることにより、基礎体温が上がるからです。基礎体温が上がることにより、身体は体温を逃がそうと血管を拡張するようになります。血管が拡張することで体全体の血流が活性化します。上で述べた免疫細胞は基本的に血管を通って全身を駆け巡ります。そのため、血流を改善することは有効なのです。

基礎代謝を上げるためには適度な運動が良いとされています。あまり激しい運動は必要ありません。むしろあまりに激しい運動は免疫を下げてしまうことすらあるんです。一日30分ほどの早歩きを週5日ほど行うだけでも、健常な成人に対し効果が見られるとされています。例えば日常の通勤・通学の際、普段より少しだけ速く歩くだけでもある程度の効果は期待できると思います。

自律神経のバランスを整えることも非常に重要です。自律神経には交感神経副交感神経のことであり、その2つが相反の働きをして身体のバランスを自動で調節します。基本的にこの自律神経は、意識的な行動以外のすべてをカバーします。なので、免疫も自律神経によって調整されます。具体的に言うと交感神経が顆粒球(好中球など)、副交感神経がリンパ球(T細胞など)を増やす役割を果たします。自律神経のバランスが崩れるとこの顆粒球とリンパ球のバランスが崩れ、免疫機能が落ちてしまいます。

自律神経のバランスを整えるためには日常生活のリズムが重要な役割を果たします。規則的な生活を心掛けることが非常に大事になります。中でも重要なのが睡眠でしょう。睡眠で生活リズムが崩れないように心がけましょう。そしてストレスも自律神経を狂わせます。なのでこれもやはり適度な運動がいいでしょう。

最後に腸内環境を整えることも有効とされています。実は免疫細胞の6~7割は腸にあるとされています。だから免疫細胞がうまく働くためにも健康な腸内環境が必要不可欠なのです。

腸内環境の改善には悪玉菌に対する善玉菌の比率を増やすことが重要です。そのため、ヨーグルトといった発酵食品の摂取、食物繊維の多い食べ物を食べること、そして悪玉菌が活性化する肉類の摂取を減らすことなどが挙げられます。

・免疫力を高めるには基礎代謝を上げる、自律神経のバランスを整える、腸内環境を改善することが有効

・基礎代謝を上げるには適度な運動を心掛ける

・自律神経のバランスを整えるには生活リズムとストレス対策を心掛ける

・腸内環境の改善には食事の改善が重要

最後に

これは私が独自の調査で調べた内容です。なるべく客観的にデータを集め、科学に基づいた分析をしたつもりです。

しかし、人が調べた以上、必ずバイアスはかかります。なので、間違った内容が入っているのかもしれません。そのため、本記事の内容はどうかそのまま鵜呑みにはせず、自分で内容を吟味されてから参考にすることを強く推奨いたします

最後に本記事を最後まで読んでいただき、深く感謝申し上げます。

 

 

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てふ
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慶應義塾大学商学部。カラオケ、中国史、読書が好き。歌が歌えて美味しい酒が飲めれば人生それで事足りる。

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