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慶應義塾大学には外国語を英語以外で受験する方法がある
今回は今や遠い昔のことになってしまった私の受験体験に基づく、慶應義塾大学の他言語受験についてのお話です。
そんなのあるの知らなかったって方は必見です!😀
他言語受験対応の学部
まず、慶應義塾大学には英語以外で受験できる学部がいくつかあるので、まずはそれをご紹介します!
ちなみに英語以外で受ける場合は、受験科目が、世界史、中国語、小論文のように、外国語の科目だけが差し替えになり、他の科目は英語選択の受験生と同じです。
①文学部
対応他言語:中国語、ドイツ語、フランス語
文学部が最も多言語の受験に対応しております。
特に中国語で受験できるのは文学部だけです!
また、ドイツ語のみ紙の辞書の持ち込みが可です。
②法学部
対応他言語:ドイツ語、フランス語
法学部では、ドイツ語およびフランス語での受験に対応しています。
③環境情報学部
対応他言語:ドイツ語、フランス語(いずれも英語との併用のみ可)
こちらは上記2学部と異なり、英語の問題の一部を差し替える形での受験となります。
④総合政策学部
対応他言語:ドイツ語、フランス語(いずれも英語との併用のみ可)
環境情報学部に同じです。
慶應義塾大学文学部の中国語受験
ここでは、文学部の中国語受験のみに的を絞ってお話しします。
私の受験体験
まず、私の実際の中国語入試の体験談をお話しします。中国語受験をするかどうかで迷っている方はぜひお読みになってください!
事前準備編
実は、私は元々慶應義塾大学の文学部を受験するつもりは全くありませんでした。
センター試験の前後ぐらいに慶應義塾大学の募集要項をなんとなくみていたら、文学部を中国語で受験できることを知り、興味本位で出願してみました。
さて、事前準備ですが、試験範囲も全くわからないし(大学に入ってから知った話ですが、大学に頼むと3年分ぐらいの過去問を見せてくれるそうです。)、どんな問題がもわからないし、正直頭を抱えていました。
仕方がないので、文法問題、日中・中日翻訳、長文読解など一通りの勉強をしました。
ちなみに、当時の私の中国語の実力は、高校3年の8月のHSK5級で260点ちょっと、11月の中国語検定2級で筆記リスニング共に9割程度といったところでした
試験の現場編
そんな感じで対策したのかしてないのかもよくわからない状態で文学部の入試当日を迎えました。受験教室は、中国語受験の受験生だけが隔離された一室でした。
ちなみに私が受験した年の中国語受験の受験生は20名ちょっとぐらいでした。
その部屋に入ってすぐ、なんて場違いな場所に来てしまったんだ、と思いました。
というのも、受験生の大半が明かに中国人だったからです。(受験と全く関係のない、中国語の本を読んでいるなど。)
これはやばいな、と思いましたね。
ただ、試験が始まって安心したのは、とりあえず問題のレベルはそこまで高くない(中国語検定2級よりも少し難しいぐらい)ということでした。
当時はとにかく、丁寧に解くこと(翻訳問題は逐語訳・直訳を心がけるなど)を心がけました。
まあ、出来はそこそこだったと思います。中国語検定やHSKなど中国語の試験を受けることは多かったですし、あとは試験を受ける技術はそこそこあったと思います。
ちなみに私の受験した年は、設問1が拼音を中国語に直す問題、設問2が中国語を拼音に直す問題、設問3が日中翻訳問題(1文を翻訳する問題が数問)、設問4が日本語を中国語に翻訳する問題(文章を翻訳する問題が数問)、設問5が中国語の長文を日本語に要約する問題、のような感じでした。(正確な情報が必要な方は大学に直接尋ねることを強くお薦めします。)
結果発表編
そして結果ですが、一応何とか合格することができました。
なぜか受験直後から合格を確信していましたが、今から考えれば恐ろしく根拠のない自信ですね💦
しかし、合格した理由は正直さっぱりわかりません笑
奇跡的に中国語ができたか、他の科目がよっぽど良かったかですかね〜
ちなみに、私の学年では、文学部に中国語受験で入学した同期は私含めて4人ですが、私以外はいずれも家では中国語で喋ることもままあると言う中国系のバックグラウンドを持つ人々です!(私はなぜ受かったんだろう…)
慶應義塾大学中国語入試の情報
中国語受験をお勧めするか
結論から申し上げると、英語で受験すると合格の見込みが全くないと判断され、かつ中国語が圧倒的にできる、という特殊な場合を除いて中国語受験はおすすめしません。
理由は先程も書きましたが、中国語入試においては、受験者の中国語ネイティブの割合が高い、過去問に模範解答が存在しない、合格基準をはじめとして中国語受験者の受験データが非公開であるなど、試験の鉄則である過去問の傾向分析及びその対策が極めてやりづらいからです。
ただ、受験期が暇すぎてスリルのあることをしたい、あるいは中国語の腕試しをしたいなど、安定して合格すること以外が目標の場合には中国語受験もありだと思います!
慶應義塾大学中国語入試のまとめ
・慶應義塾大学には英語以外で受験できる学部がいくつかある
・中国語で受験できるのは文学部だけ
・試験対策すること自体が難しいので、できれば英語で受けるのが良い
・興味があれば中国語で受けることもあり
もしも興味があれば中国語で受験してみてください!(何度も言いますが、慶應義塾大学の文学部が第一志望なら絶対にやめた方がいいです)
こちらは、英語で慶應を受験する受験生におすすめの記事です!これから慶應を受けてみようと思っている方、必見です!
慶應義塾大学には公認学生団体(公認サークル)で、中国語のバイリンガルばかり集めた中国語を使うサークルがあるらしいので運良く中国語で受験して合格できた暁には、そのサークルを訪ねてみてはいかがでしょうか!
みなさまの受験の成功を御祈りしております!

