社会

白タクはいけないのか。台湾で白タクに乗って感じたこと。

白タクはいけないのか。

昨今、日本でも白タク営業によって検挙される人がニュースで報道されることがしばしばあります。

そこで今回は、白タクについて、自分が実際に乗った経験も踏まえて書いてみたいと思います。

白タクとは何か

まず、初めに耳慣れない方もいらっしゃるかと思いますので白タクとは何かをご説明します。

白タクとは、白色のナンバーをつけた個人が運転するタクシーを意味します。通常のタクシーは国から営業許可を得て緑色のナンバーをつけていますが、個人のタクシーは白色のナンバーをつけていることから白タクと呼ばれるようになりました。

出典:交通事故弁護士ナビhttps://jico-pro.com/magazine/35/

つまり、白タクとは無許可営業のタクシーのことです。

白タクのメリットと問題点

白タクのメリット

白タクはとかく非難されることが多いように思いますから、実際に乗車したことのある私としては、まずメリットの方から書きたいと思います。

まず、白タクの大きなメリットとしては、なんといっても運賃が安いということでしょう。

正規のタクシーに比べて6,7割ぐらいの値段のこと多いようです。

次に、人口が少なく、タクシー会社が利益が上がらないため参入できないような地域にも、個人運営の白タクであれば乗客の輸送をすることができます。

過疎化が進む地方などでは、公共交通機関の廃止が目立つところですから、白タクは人員輸送の1つの解決策ではあるのかもしれません。

白タクの問題点

次に問題点ですが、通常想定される中で1番の問題は、やはり、白タクが無許可営業であって法律に抵触する行為であるということでしょう。

たしかに、前述のように、白タクにも便利な点がないではなく、さらに、乗客も白タクであることを認識した上で乗車した場合には、誰にも迷惑がかかっていないとも思えます。

しかし、法律で許されていないことを行うこと自体が問題ということもできます。

というのは、みんなが守るからこそ法律は規範として機能し、社会秩序が守られるわけです。

そのため、仮に白タクのような、法律を軽視する態度が社会に蔓延すれば、社会秩序が危機的状況に立たされることは明らかです。

その意味において、白タクによって直接的に被害者が発生するわけではないかもしれませんが、白タクは間接的に社会秩序を動揺させるリスクがあり、これは問題であると言えます。

もっとも、白タクには上記のようなメリットがあることは確かなわけですから、法律を改正して、白タクを許容するということは考えられます。

そうすれば、上記のような法律を軽視する態度によって、社会秩序が動揺する恐れはありません。

ですから、本当に白タクに何の問題もないと考えるのであれば、法律を改正するべきです。

次に、乗客の安全面ですね。正規のタクシーであれば、事故の場合には、タクシー会社が様々な保証をしてくれることになると思います。

しかし、資力がなければ(お金がなければ)、賠償金は支払えないわけです。

白タクの運転手の方がそうした損害賠償金を支払うことは難しいでしょう。

というわけで、白タクには事故に遭遇した際の保証面で問題があると思われます。

台湾で白タクに乗った話

さてさて、ここまで日本における一般論を書いてきましたが、ここでは外国人旅行者として台湾で白タクに乗った経験とその感想をお話ししたいと思います。

白タクに乗ったきっかけ

白タクにのることになったきっかけですが、台北に行くために、墾丁から左営駅まで移動する必要がありました。墾丁ってどこですか、という方はこちらをご覧ください。(台湾最南端のリゾート地「墾丁」に行ってみた!)

バス停にてバスを待っていたところ、白タクの運転手が声をかけてきました。

私は結構保守的なタイプなので渋りましたが、一緒に行った友人が乗ることを主張したので、乗ることになりました。

友人曰く、安いからいいじゃん。だそうです。あと、バスを待つ時間が勿体無いということでした。

まあ確かにバスよりも安かったし、大学生でお金もないので気持ちはわからないでもないですが、私は少し不安でした。

 

その時の感想

さて、乗った感想ですが、結論から言ってしまえば、正直怖かったです。乗ってる間中ずっと不安な気持ちでした。

そもそも乗った当初から割と奇妙でした。例えば、すでに我々4人が乗っているにもかかわらず、さらなる利益獲得を目指して、グルグルと辺りを行ったり来たりして客を探すなどしていました。

観光客らしき人に声をかけたり、地元民にも声をかけたりしていましたが、みんな断っていました。

結局20分から30分ぐらいの間、そうして客を探し、見つからなかったので目的地に向かいました。

その間、本来乗るはずだったバスに抜かされてしまったし、当初期待した時間を節約する効果はありませんでした。

しかし当時の私は、そんなことよりも、グルグル回ってる状態が本当に不安でした。きちんと目的地に行けるのだろうか。という不安で頭がいっぱいでしたね。

更に私を不安にさせたのは、料金が結局よくわからないということです。確かに、乗る前にいくらということは決めていたのですが、メーターもありませんし、口約束に過ぎないわけですから、ぼったくられたらどうしようという不安がありました。

また、台湾は日本に比べて交通事故の発生率が高いようですから、こんな白タクで事故って怪我したらどうしようと思って気が気ではありませんでした。同乗している友達が車内で寝てしまったのには、あまりの肝っ玉に驚きました。

ちなみに私はと言えば、全く寝ることができませんでした。というか寝たくありませんでした。事故が怖かったですし、そもそも寝てる間にどこか別な場所に連れ去られたらどうしようという不安もありました。

結局、最終的には、何の問題もなく目的地に到着し、料金も最初に告げられた格安料金通りで移動費が節約できました。友達は喜んでいました。

しかし、私はやっぱりこの白タクに乗るべきではなかったと思います。

まず、無事に着いたというのは結果論に過ぎません。運が良かっただけかもしれません。もしかしたら、白タクの運転手が身代金目的の誘拐犯だったかもしれないし、そうでなくともぼったくりか、無免許運転の危険なドライバーという可能性もあったわけです。

また、万一事故に遭ってしまった場合には保証してくれる人はいませんしね。

結論的には、法律もよくわからない海外で白タクに乗る行為は極めて危険なものと言えるでしょう。旅行に行ったメンバーは皆、中国語が堪能でしたから、言葉の壁的な意味での恐怖はほとんどありませんでした。しかし、それでも勝手のわからない海外ということには変わりありません。

というわけで、下手すれば死ぬかもしれないリスクを取ってまで、海外旅行で白タクに乗るのはやめておいた方がいいと思います。タクシー代とご自分の命のどちらが大切かは言うまでも無いことです。

白タクについて思うこと

白タクは乗る方もやる方も危険

さて、再び一般論に戻りますが、私個人の見解としては、白タクは乗る方もやる方も危険だと思います。

乗る方が危険というのは、先ほどご説明した通り、安全面で様々な問題があるからです。

やる方も危険と言うのは、タクシー会社のドライバーであれば仮に事故を起こしてしまっても、損害賠償金を肩代わりしてくれたりもしますが、白タクの場合は個人で全て負担しなければなりません。そうなれば、全財産を失う危険もあるのです。

また、正規のタクシーより安い値段で白タクを行えば、タクシー業界自体の景気が悪化してしまうことも考えられるところです。とにかく安い値段で白タクを行い顧客を獲得しようとする営業の形態は、長期的に見れば、御自身の仕事の価値を自ら押し下げていることにもなりかねません。

こういうわけで、白タクは乗る方もやる方も危険だと思います。

白タクはなるべくやめるべきと思う

最終的な結論ですが、私個人の意見としては、白タクはなるべくやめるべきと思います。

理由はここまで書いてきた通り、白タクは乗る方もやる方も危険である上、最終的には社会秩序を動揺させかねないからです。

そして、乗客との合意があれば誰に迷惑がかからないからやっても構わないと言う主張は、社会全体の法秩序の維持という観点から考えれば詭弁であると言えると思います。

確かに、前述のように、白タクには過疎地域での輸送手段になりうるとか、人々の移動コストを下げられるというメリットはあると思います。

しかし、これらのメリットは、個人タクシーの営業基準を緩めるなどしてなるべく当局の管理下に置けるようにする、コスト削減のため相乗りタクシーを普及させる、過疎地域においては、個人タクシー運転手に補助金を出すことで事業として成り立つようにするなど白タクに頼らない方法でも実現可能だと考えられます。

やはり、上記のように、白タクには大きな問題点があり、白タクによるメリットは代替手段によっても実現可能と思われますから、明らかに法律上許されていない行為である白タク行為はなるべくやめるべきと考えます。

 

 

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てる
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当サイトの事務方責任者兼執筆者/慶應義塾大学文学部。中国語受験で慶應義塾大学に合格。最近なぜか司法試験にハマっている。中国語検定準1級、HSK6級、仏検2級など。対応言語:中国語、英語、フランス語、ロシア語

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