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中国の高速鉄道で同区間の切符を2枚買うことになった話

私は、1月16日から1月20日まで、中国の東北地方にある哈爾浜と長春に旅行していました。

その際、高速鉄道(高铁)で同区間の切符を2枚買うことになるというトラブルがありました。

そのため、今回の記事では、中国の鉄道における基礎的知識について説明をしつつ、当事例を紹介したいと思います。

そして、当事例のようなミスを防ぐための方策について何点か述べたいと思います。

前提:乗車時刻は1回だけ変更できる

まず前提として、高速鉄道に限らず、中国の鉄道では、1回だけ乗車時間を変更することができます

この行為を、中国語では「改签」と言います。

「改签」の詳しい条件については、公式サイト(什么情况下可以办理改签?)が参考になります。

また、「改签」の詳しい条件について書かれている日本語のブログ記事も存在するので、これらも参考になります。

注意すべきことは、もし鉄道に乗り遅れた場合でも、当日の間であれば、「改签」をすることができるという点です。

中国の鉄道における「抢票」制度について

中国の人口は14億人と桁外れに多いため、人の往来も多いです。

特に、国慶節や春節といった大型連休の時期には、旅行や帰省などで、すさまじい数の中国人が中国国内で移動を行います。

そのため、大型連休の時期に鉄道の切符を取るのはかなり困難です。

したがって、切符販売開始直後、ないし、誰かが席をキャンセルをした際、その席の切符を奪い合う「抢票」という制度があります

例えば、哈爾浜から長春までの切符を買おうとする場合、

8:06 哈爾浜西駅ー9:17 長春西駅 二等席・一等席

8:21 哈爾浜西駅ー9:31 長春西駅 二等席・一等席

9:11 哈爾浜駅ー10:45 長春駅 二等席・一等席

のように、乗っても良いと思う鉄道の時間帯・具体的な駅名・席のクラスを予め選択しておきます。

そして、もし空きが生まれれば、これらの希望の中から、切符を手に入れることができます。

「抢票」で手に入れた切符は、自分でいくつか選択したうちの一つなので、「この切符でいいや」と考える人もいると思います。

一方で、次の目的地により早く着きたい、この出発時刻だとタクシーを使わないと間に合わない、といった理由から、「抢票」で手に入れた切符を保持したまま、より希望度の高い切符を手に入れたいと思う人もいると思います。

その際、先ほど紹介した「改签」を使用することができます。

流れは「抢票」と同じで、もしより希望度の高い切符が現段階で売り切れていたら、空きが出るまで待つことになります。

なぜ今回私が同区間の切符を2枚買うことになったのか

ここからは、私が哈爾浜・長春間の切符を2枚買うことになった経緯について書きたいと思います。

まず、私は「抢票」で、6:00から12:00までの哈爾浜・長春間の切符を選択し、7:19哈爾浜西駅ー8:22長春西駅の切符を手に入れました。

しかし、7:19発だと哈爾浜西駅まで行くのに地下鉄では間に合わないため、その後、8:06発の切符に「改签」しました。

一方で、私は旅行に行く際、必ず下図のような日程表を作ります。

しかし、その日程表に誤って、9:04哈爾浜西駅ー10:15長春西駅と記載していました

恐らくこれが一番大きな原因で、哈爾浜から長春に行く前夜、この日程表の時間しか見ていませんでした。

そのため、私が7時半ごろにホテルから地下鉄の駅に向かう途中に切符を見て、本当は8:06発の鉄道だったことに気づきました。

しかし、時すでに遅し、タクシーに乗り、急いで哈爾浜西駅に向かいましたが、結局8:06発の鉄道には間に合いませんでした。

ダメ元で、別の切符に無料で変更できるか駅係員に聞いてみましたが、やはりダメでした。

そのため、仕方なくもう1枚切符を買うことになってしまいました。

どうすれば今回の事例のようなミスを防げるか

最も重要なのは、自分の乗車する鉄道の発車時刻を正確に把握し、余裕を持って乗車駅に到着することです(当たり前ですね)。

特に、切符をまだ発行していない場合は、窓口に並んで切符を受け取る必要があるため、その時間をきちんと考慮しておくべきです。

また、バスやタクシーで駅まで行く場合、いつ渋滞に巻き込まれるか分からないので、私はできるだけ地下鉄で駅まで行くようにしています。

次に、「改签」を安易に行わないことです。

先ほど述べたように、「改签」は1回しかできません。

そのため、事前に「改签」をしたら、もし鉄道に乗り遅れた場合、「改签」をすることができなくなります。

もし、すでに「改签」をした上で、乗り遅れることが確実な場合には、切符のキャンセル(中国語で「退票」)をするべきです。

ただし、切符を既に発券済みの場合、「退票」するためには、駅の窓口に行かなければなりません。

さらに、「改签」した切符の「退票」は、鉄道が発車する前にしなければなりません。

私の場合,駅に着いたのが鉄道の発車後だったため、「退票」することはできませんでした。

最後に、補足として、この「退票」を応用すると、「抢票」した切符を保持したまま、「改签」をせずにより希望度の高い切符を得ることができます

まず、「抢票」した切符とはまったく別に、より希望度の高い切符を「抢票」します。

もし、より希望度の高い切符が手に入れば、最初に「抢票」した切符を「退票」します。

ここで、「改签」をまだしたことがない切符を「退票」する際の手数料は、発車時刻より15日以上間隔が開いていれば、無料です。

よって、この方法を使えば、「改签」をせずに、より希望度の高い切符を得ることができます。

なお、より詳しい「退票」の手数料の規則については、公式ページ(退票费怎么收?)が参考になります。

結論

今回の記事では、私が高速鉄道の同区間切符を2枚買うことになった事例を紹介しました。

また、「改签」「抢票」「退票」といった、中国の鉄道に乗る際必要になると考えられる基礎的知識もあわせて紹介しました。

そして、今回の事例のようなミスを防ぐための予防策について、2点注意すべき点を挙げまたした。

また、補足として、「退票」を用いた応用的な方法についても説明しました。

中国の鉄道には、自由席というものが存在せず、切符購入時に発車時刻や席が決定してしまいます。

そのため、もし予定に変更が生じたなどの場合は、「改签」をすることが選択肢の一つとなります。

しかし、上で述べたように、「改签」した後の切符は一定の制約が伴います。

したがって、中国の鉄道で移動する場合には、できる限り時間に余裕を持った計画を前もって組むことをおすすめします。

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しーだお
慶應義塾大学理工学部を卒業し、中国の清華大学に留学している、横浜育ちの日本人。中国語の音をこよなく愛している。

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