はじめに
さてさて、まもなく節分ですね!恵方巻などがお店にも並んできたのを見かけます。
そして、この節分は元を辿ると中国に起源があります。
というわけで今日は、中国の節分と鬼にまつわる話をご紹介します!
中国の節分事情
中国の節分の歴史
中国の節分の起源は古く、原型となった追儺の儀式は紀元前から行われていたようです。それが日本にも飛鳥時代に当時の唐王朝から伝わったことをきっかけに、日本でも追儺の儀礼が行われるようになり、それが次第に日本の独自の道を歩むようになったようです。
一方、中国の節分はといえば、その後は特に見るべきものもなく、次第に行われなくなって行ったようですね。
そもそも現在日本で行われている「節分」という行事自体は、日本独特の行事と言えるかもしれません。
中国の節分の現在
さて、中国の節分の現在ですが、今では特に「節分」に合わせて何かイベントをするということはないです。
2/3という時期は、年にもよりますが、中国最大のイベントと言っても過言ではない「春節」に当たってしまうのでそれも仕方ないかもしれません。
この時期、中国では豆が撒かれることはありませんが代わりに花火や爆竹がばら撒かれることになるます。
日本の節分でも豆に爆竹や花火を混ぜれば威力が上がって鬼に対する(物理的)ダメージも増えるかもしれません💦
中国の鬼事情
続いて、毎年節分のたびにひどい目に合う鬼さんの話をしたいと思います。
日本の鬼の話
中国の鬼の話をする前に、まずは日本の鬼の確認です。辞書によると、鬼とは「人間の形をして、頭には角を生やし、口は横に裂けて鋭い牙をもち、裸で腰にトラの皮のふんどしをしめる」(デジタル大辞泉より)怪物です。
そして鬼の格好はといえば…

こんな感じですよね!
誰でも知ってますよね。両手の人差し指を頭に乗せて鬼のポーズをすることもたまにはあります。
そして節分ではこの寒い中下着一枚だったりする哀れな鬼に、情け容赦なく豆を投げつけて寒風吹き荒ぶ屋外に叩き出すわけです。なんて残酷なんでしょうか。
まあそれは置いておくにしても、日本の鬼ってこんな感じですよね、という確認でした。
中国の鬼の話
他方で、中国の「鬼」は全然違います!辞書によれば、鬼とは「迷信者以为人死后魂灵不灭,称之为鬼。」(现代汉语大词典より)です。翻訳すると、「迷信を信じる者は、人の死後も霊魂は不滅と考えており、これを鬼と呼んだ。」となります。
つまり、中国においては鬼とは死者の魂であり、これは日本の人魂とか、幽霊などといった概念に近いわけです!
それから、意外すぎる豆知識なんですが、この「鬼」という漢字「グロテスクな頭部を持つ人の象形」(新漢語林より)です。鬼=☠️の形を真似した漢字だということです。「鬼」の字のでき方が「山」や「川」と同じだったなんて意外ですね。
というわけで中国の鬼はこんな感じです!



こうなると節分が全然違うというのもうなずけますね。こんな人魂みたいな鬼に豆を投げつけたところで、すり抜けて行ってしまいそうですから。
それはそれでシュールな感じになりそうで楽しいかもしれませんが。
少なくとも、鬼がこんな感じだとご家庭でお父さんが鬼の役をすることは難しくなりそうですね。
以上、日中の鬼にまつわるお話でした。
まとめ
本日のまとめですが、まず節分の起源こそ中国にあるものの、現在ではイベントが行われていないようなので「節分」は日本独特の行事と言えるでしょう!
そして、中国の鬼は
こっち



ではなく
こっちです!



最後までお読みくださりありがとうございました。
ではでは皆さま、豆でも撒いて邪気を払いましょう😀

